家電量販店に行けば、「20W」「急速充電」「超高速」「最大出力」をうたう充電器が、5ドルから50ドルまで何十種類も並んでいます。こうした宣伝のほとんどは雑音です。大切なのは、実際に iPhone へ届く数値だけ。Amperes 4 は、まさにそれを測定します。
充電器のスペックを理解する:ワット、ボルト、アンペア
充電器のワット数(W)は、電圧(V)×電流(A)で決まります。「20W」の充電器は理論上 20 ワットを出力できますが、どの出力プロファイルになるかは、端末との USB Power Delivery の交渉で決まります。20W の USB-PD 充電器は、5V/3A(15W)や 9V/2.2A(20W)など、さまざまな組み合わせで出力できます。iPhone は、対応する中で最適なプロファイルを選びます。Amperes 4 は交渉の結果として流れた電流を表示するので、理論上の最大値ではなく、実環境での性能がわかります。
最大の充電速度を得るために、各 iPhone に必要なもの
- iPhone 8~11:USB-C - Lightning ケーブルで 18W の USB-PD
- iPhone 12~14:USB-C - Lightning ケーブルで 20W の USB-PD
- iPhone 15/15 Plus:USB-C - USB-C ケーブル(60W 以上対応)で 20W の USB-PD
- iPhone 15 Pro/Max:USB-C - USB-C ケーブル(60W 以上対応)で 27W の USB-PD
- iPhone 16 シリーズ(Pro):最大 30W。30W 以上の USB-C アダプタを使用
Amperes 4 で充電器をテストする:体系的な方法
新しい充電器を評価するときは、結果を比較できるように、次の手順で一貫してテストしましょう。
- 1iPhone のバッテリー残量が 20~40% であることを確認します。
- 2どの充電器のテストでも、問題なく使えると確認済みの同じケーブルを使います。
- 3iPhone が冷えていて、負荷の高いアプリが動いていないことを確認します。
- 4充電器を接続し、Amperes 4 を開いてテストを開始します。テストは最後まで完了させてください。iOS 17 以降では最大30分かかります。最初にすぐ表示される暫定値は非常に不正確で、意味があるのは、完了後の最終結果だけです。
- 5最終的な mA 値を記録し、電圧が表示されていればそれも控えます。
- 6評価したい充電器ごとにこのテストを繰り返します。テストには時間がかかるので、立て続けに比較するのではなく、1回のセッションにつき1つの充電器を測る計画にしましょう。
世界規模の比較データベース:あなたの充電器の順位は?
Amperes 4 のオンライン比較機能では、テスト結果を送信して、同じ iPhone モデルを使う世界中のユーザーと充電性能を比べられます。この比較は非常に役立ちます。たとえば iPhone 15 の世界平均が 2,100mA なのに、自分の環境では 1,200mA だったとしたら、これまで基準となる数値がなかったとしても、環境の性能が足りていないとわかります。個人のデータが、みんなの知見に変わるのです。
充電器を買うときの危険信号
- パッケージに USB-IF(USB Implementers Forum)の準拠マークがない。
- USB-A ポートで「30W」以上をうたっている。USB-A は物理的に、5V を超える USB-PD に対応できません。
- 充電器が異常に軽い(20W の充電器で 50g 未満)。安全部品を省いた簡素な回路である可能性があります。
- 本体に UL、CE、または同等の安全認証の表示が見当たらない。
- うたっているワット数に対して、価格が相場よりはるかに安い。
最良の充電器テストは、追加費用なしでできます。Amperes 4 で測定するだけです。8ドルの Amazon の充電器が、29ドルの Apple 製アダプタと同じ mA 値を出せば、答えは決まりです。出力が 40% 少なければ、iPhone の充電もそれだけ遅くなります。節約の代償が本当は何なのか、身をもって知ることになるでしょう。