購入ガイド6 min read

iPhone に最適な充電器の選び方:データで選ぶガイド

充電器選びは、紛らわしい宣伝文句であふれています。宣伝のラベルではなく、Amperes 4 の実測データを使って、iPhone に最適な充電器を見つける方法を紹介します。

家電量販店に行けば、「20W」「急速充電」「超高速」「最大出力」をうたう充電器が、5ドルから50ドルまで何十種類も並んでいます。こうした宣伝のほとんどは雑音です。大切なのは、実際に iPhone へ届く数値だけ。Amperes 4 は、まさにそれを測定します。

充電器のスペックを理解する:ワット、ボルト、アンペア

充電器のワット数(W)は、電圧(V)×電流(A)で決まります。「20W」の充電器は理論上 20 ワットを出力できますが、どの出力プロファイルになるかは、端末との USB Power Delivery の交渉で決まります。20W の USB-PD 充電器は、5V/3A(15W)や 9V/2.2A(20W)など、さまざまな組み合わせで出力できます。iPhone は、対応する中で最適なプロファイルを選びます。Amperes 4 は交渉の結果として流れた電流を表示するので、理論上の最大値ではなく、実環境での性能がわかります。

最大の充電速度を得るために、各 iPhone に必要なもの

  • iPhone 8~11:USB-C - Lightning ケーブルで 18W の USB-PD
  • iPhone 12~14:USB-C - Lightning ケーブルで 20W の USB-PD
  • iPhone 15/15 Plus:USB-C - USB-C ケーブル(60W 以上対応)で 20W の USB-PD
  • iPhone 15 Pro/Max:USB-C - USB-C ケーブル(60W 以上対応)で 27W の USB-PD
  • iPhone 16 シリーズ(Pro):最大 30W。30W 以上の USB-C アダプタを使用

Amperes 4 で充電器をテストする:体系的な方法

新しい充電器を評価するときは、結果を比較できるように、次の手順で一貫してテストしましょう。

  1. 1iPhone のバッテリー残量が 20~40% であることを確認します。
  2. 2どの充電器のテストでも、問題なく使えると確認済みの同じケーブルを使います。
  3. 3iPhone が冷えていて、負荷の高いアプリが動いていないことを確認します。
  4. 4充電器を接続し、Amperes 4 を開いてテストを開始します。テストは最後まで完了させてください。iOS 17 以降では最大30分かかります。最初にすぐ表示される暫定値は非常に不正確で、意味があるのは、完了後の最終結果だけです。
  5. 5最終的な mA 値を記録し、電圧が表示されていればそれも控えます。
  6. 6評価したい充電器ごとにこのテストを繰り返します。テストには時間がかかるので、立て続けに比較するのではなく、1回のセッションにつき1つの充電器を測る計画にしましょう。

世界規模の比較データベース:あなたの充電器の順位は?

Amperes 4 のオンライン比較機能では、テスト結果を送信して、同じ iPhone モデルを使う世界中のユーザーと充電性能を比べられます。この比較は非常に役立ちます。たとえば iPhone 15 の世界平均が 2,100mA なのに、自分の環境では 1,200mA だったとしたら、これまで基準となる数値がなかったとしても、環境の性能が足りていないとわかります。個人のデータが、みんなの知見に変わるのです。

充電器を買うときの危険信号

  • パッケージに USB-IF(USB Implementers Forum)の準拠マークがない。
  • USB-A ポートで「30W」以上をうたっている。USB-A は物理的に、5V を超える USB-PD に対応できません。
  • 充電器が異常に軽い(20W の充電器で 50g 未満)。安全部品を省いた簡素な回路である可能性があります。
  • 本体に UL、CE、または同等の安全認証の表示が見当たらない。
  • うたっているワット数に対して、価格が相場よりはるかに安い。

最良の充電器テストは、追加費用なしでできます。Amperes 4 で測定するだけです。8ドルの Amazon の充電器が、29ドルの Apple 製アダプタと同じ mA 値を出せば、答えは決まりです。出力が 40% 少なければ、iPhone の充電もそれだけ遅くなります。節約の代償が本当は何なのか、身をもって知ることになるでしょう。

よくある質問

iPhone には、ワット数が大きい充電器ほど良いのですか?

必ずしもそうではありません。iPhone には、充電器の出力に関係なく受け入れられる入力電力の上限があります。たとえば iPhone 14 は、96W の MacBook 用充電器を使っても、20W の Apple 製アダプタより速くは充電できません。充電器に関係なく約 20W が上限です。USB-PD 規格の範囲内であれば、ワット数の大きい充電器を使っても安全です(iPhone は使える分だけを要求します)が、本体の上限を超えて速く充電されることはありません。

65W のノートパソコン用充電器で iPhone が壊れることはありますか?

正規の USB-PD 準拠充電器であれば、壊れません。USB Power Delivery は「交渉」を行うプロトコルで、iPhone が必要な電圧と電流を充電器に伝え、充電器はその分だけを供給します。iPhone 14 に 65W の GaN 充電器を接続しても、供給されるのは iPhone が要求する 20W で、充電器の能力である 65W ではありません。入力を決めるのは iPhone です。

USB-C 充電器が USB-PD に対応しているかどうかは、どうすればわかりますか?

パッケージに「USB Power Delivery」または「USB-PD」の記載があるか確認してください。ワット数の記載だけでプロトコルの情報がない場合は、5V 固定で出力する USB-C 充電器の可能性があり、充電が遅く、急速充電はできません。確実な確認方法は、Amperes 4 で測定することです。電圧が 9V(USB-PD の急速充電)と表示されるか、5V のまま(通常モード)かを確認します。

MFi 認証の充電器は、汎用品より高くても買う価値がありますか?

Lightning 関連のアクセサリでは、MFi 認証は性能と安全性の両方で重要です。Lightning ケーブルや充電器に搭載される MFi 認証チップは Apple が義務づけており、正規の MFi 製品は Apple の電気的な試験に合格しています。USB-C 充電器(iPhone 15 以降)では MFi の重要性は下がるため、USB-IF の認証や信頼できるブランドかどうかを確認してください。正規の MFi 製品は、Amperes 4 で測定すると、未認証品より一貫して 10~20% 良い結果が出ています。

関連記事